【体験談】女性が工場勤務を選ぶメリット・デメリット

大手食品メーカーの正社員１２年（産休２年）の私の実際の体験談をお話しします。工場勤務のみで比較対象はありませんが、転勤をしながら工場のみで働いてきたので工場の職務経験は長めです。

この記事は以下のような人におすすめ

工場勤務のメリットとは

メリット１　仕事の時間が決まっていて、残業代もでる

工場勤務といっても色々な仕事があると思いますが、私は食品を作る機械を動かす機械オペレーターの仕事をしています。少しの力仕事はありますが、基本的には男性が力仕事をするなど配慮はされています。そんな仕事のメリットデメリットを紹介していきます。

工場の仕事は時間がきちっと決まったシフトになっていて、8:00〜16:00などラインに入る時間が決まっています。正社員ではライン業務以外にも報告書の作成や仕事の効率化に関わる改善など時間外の仕事もありますが残業代が貰えます。

出社している時間が仕事、帰ったらプライベートとメリハリのある仕事の仕方ができます。私も時短勤務で働いていますが、仕事が基本持ち帰りができないので本当に短時間勤務となっています。だらだらと残業して終電で帰宅のような仕事とは正反対ですね。

メリット２　男性と同じ賃金体制、高収入が目指せる

大手メーカー勤務の社員は本社勤務、工場勤務と賃金は変わりません。さらに、流通の関係上郊外に工場が多く比較的安い家賃で住めるのに給料は同じ、３交代など遅出や夜勤手当で基本給＋時間手当が貰えます。

実際に私も遅出勤務をしていましたが、月５〜１０万ほど手当が付いていました。夜勤手当はさらに高額で、ラインの洗浄が終わるのを待つだけなのにこんなに給料を貰っていいの？と思いながら仕事をしていました。（夜勤は出勤するだけでキツいので作業量は少なめです。）

メリット３　仕事内容が決まっている

工場の仕事はマニュアル化されていて、作業は誰でも同じことができるようになっています。一度作業を覚えてしまえば、毎日ストレス無く作業をすることができます。職場に行き引継ぎを受けて、毎日黙々と同じ作業をするだけで良い。０→１の成果を生み出し続けなければいけない仕事と違い、１→１の仕事でお給料を貰えるのは向いている人には良い仕事だと思います。

工場勤務のデメリットとは

デメリット１　３交代、土日出勤などに働かなければならない

職種にもよると思いますが、私が勤めているのは食品メーカーのため賞味期限の関係上、機械を朝から夜まで土日関係なく動かす必要があるため、土日休みがあまりありませんでした。３日〜４日働いて１日休みといった休み方なので、土日休みの友達と休みが合わないのはデメリットですね。

シフト作成時に休み希望を出せるので１ヶ月前に予定が決まっていれば単発の休みは簡単に取れます。ただ、正月休みやお盆休みがないのは特に残念ポイントですね。（正月出勤すると金一封貰えます）

３交代や遅出勤務があるので、決まった時間に働きたい人には向いていません。時間帯が違うだけで身体の負担にもなるので、体力に自信のない人は止めておいた方がいいかもしれません。私も遅出の時は寝るか仕事するかしかできていませんでした。今は保育園の関係で工場内の9時17時の平日仕事にして貰っていますが、育児もあるので体力的にそちらの仕事には戻れません。

デメリット２　スキルアップに繋がらない

仕事がマニュアル化されていて、仕事の内容は一定のためスキルアップに繋がることは少なめです。エクセルの打ち込み作業、ワードでマニュアルの改訂作業、パワーポイントで説明の作成など必要最低限のビジネススキルしか上達しません。ライン作業時間外にも色々とチャレンジする時間はありますが、残業時間にも限りがありますので日々何かを生み出している人とは違い、日々退化をしていく一方です。転職するにも同業種のメーカーに転職するか、自分でスキルを身につけるかになるため、仕事にスキルアップを求める人には一番おすすめをしない仕事です。

デメリット３　おしゃれが出来ない

勤めているのが食品会社のため、マツエク禁止、ネイル関係禁止、ピアスも勤務時間内は禁止など異物混入に関わりそうなものは禁止になっています。メイクは禁止となっていませんが、まつ毛がバサバサになるほどアイメイクをしていたら注意を受けるかもしれません。さらに、服装も上下ともダサめの作業着に着替えます。おしゃれが出来ないことに苦痛を感じる人には制限の多い仕事です。一番おしゃれを楽しみたい２０代にマツエクなし、ネイルなしで過ごしたため、仕事を辞めたら挑戦してみたいです。

まとめ

デメリットに少し気持ちがこもってしまいましたが、辞めずに続けているのは給料の他に大手企業ならではの家賃手当や、健康保険の給付金（入院時にお金が返ってきたり、個室代がタダになる）等の福利厚生を知ってしまったからかもしれません。最近では派遣から正社員、中途入社などの女性も増えてきています。体力や時差勤務に自信がある女性は、気になる会社のクチコミをよく調べた上で挑戦してみてはどうでしょうか？